6/11(月)くもり時々雨。お店を臨時休業し、いつもらっこやで使わせていただいているディンケル小麦についていろいろ知るため、大地堂の廣瀬さんが毎年開催されている「小麦畑でピクニック」に参加してまいりました。
そもそもディンケルとは?
小麦の原種にあたる古代穀物で、独名ディンケル、英名スペルト、仏名グランド・エポートル。一時廃れたましたが、ビタミン・ミネラル・アミノ酸・食物繊維の豊富さで見直され、再び各地で栽培されるように。
大地堂さんは、2005年から滋賀県日野町で日本初の販売目的でのディンケル栽培に取組まれ、日本での栽培方法を模索しながら、2007年収穫に成功されました。
日野駅西側に広がる廣瀬さんのディンケル小麦畑にて、そこで採れたディンケル小麦を使ったパンやパスタをいただきながら、小麦にまつわるお話を伺ったり、ほかの参加者さん(パンにかかわっておられる方が多かったです)のお話を伺ったり。
東京吉祥寺のダンディソンさんから届いたパンは、ディンケルの配合率を変えたり、チーズを加えたものなど4種類。
こちらのスープには、カラフルなお野菜とともにディンケル小麦を使ったフジッリが。デュラム小麦のような歯ごたえはありませんが、お蕎麦にも似た、柔らかくて食べやすい優しい味わいでした。
お写真がないのですが、このほかフレンチの野村シェフが石窯で焼いてくださるディンケル小麦100%のタルトフランベも。
ひとしきりディンケル小麦を味わったあとは、そのほかの種類の小麦の畑へ。
こちらはライ麦の畑。種まきが少し遅れたため、まだ花が咲いている状態だそう。
こちらはまだ育種中の種類。龍谷大学の丹野研一先生が、育種の方法や諸々のご苦労などについてお話くださいました。
いつもと逆の方向から日野駅を・・・。手前に見えているのは、来年収穫を目指しておられるデュラム小麦です。
今回のピクニックでは、実際に様々な小麦を見せていただけただけでなく、現在の小麦を取り巻く状況や問題点について、また知りたかったドイツの小麦事情についてもお伺いでき、たいへん勉強になりました。
ディンケル小麦を使ってパンを焼いておられる方々、そのほか普段なかなかお目にかかれない方々のお話を伺うことができたことも、大変貴重な機会でした。
そして、皆さんが心をこめてつくってくださったパン、スープ、サラダ、タルトフランベの美味しかったこと!
店主もさらに学び、ディンケルさんのちからをもっと引き出せるお菓子を作れるようにがんばります。
日本ではここにしかない、広い広いディンケル小麦の畑。そこからうまれる美味しさが日本中に広がっていることを、もっと多くの方々に知っていただきたいなと思いつつ。